【会計バカ一代】其之四十五 財政的に余裕はあるのか?!

古市雄一朗
(大原大学院大学准教授)

「知らない」とは善意である!!

 この連載において、同じ言葉でも会計用語と一般用語では使い方が異なる言葉があるという事をしばしば考えてきた。
 これは、会計用語に限った事では無い。例えば「善意」という言葉は、良い動機とか正しい気持ちを意味する言葉としてしばしば用いられる(会計バカと呼ばれても彼の言動は善意からきている、等)。一方で「悪意」という言葉は、何らかの良からぬ動機といった意味で使われる(編集長からの電話には悪意しか感じられない、等)。しかしながら、よく知られているように法律用語としてこれらの言葉を使うときにはそれらとは異なる意味で用いられる。
 法律や各種の権利関係を論じる時には、「善意」とは、ある事を知らない事、という意味で用いられる。例えば、欠陥のある住宅をそ
                           

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