寄付者は財務情報のどこを視るか〜公益法人会計基準・公益認定への示唆〜
2021年12月10日

馬場英朗
(ばば・ひであき 関西大学教授)
(ばば・ひであき 関西大学教授)
はじめに
非営利組織にとって会計が重要なことは共通認識であるが、寄付者の財務情報に対する関心は高いとは言えない。寄付者は無駄遣いや不祥事といったネガティブな情報に敏感であるが、自ら能動的に財務情報を調べるよりは、団体の説明責任を追及して事後的な批判が行われる傾向が強いように思われる。それに対して、いたずらに美化すべきではないが、諸外国では自らの資金を不適切な団体に供給しないように、寄付者自身が調べて確認する「寄付者の自己責任」という考え方がある。そして、単に団体ごとの財務諸表を公表するだけでなく、民間機関等が基本的な財務データや有給スタッフ数、管理費比率などをデータベース化して公開し、評価や格付けをするなど、寄付者の意思決定に役立てるため
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