コロナ下における募金活動の現状と課題

斉藤永幸
(さいとう・ながゆき 非営利組織ジャーナリスト)
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目  次

I はじめに

 世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス。その影響は非常に大きく、2022年10月現在、世界で 6 億人以上が感染し、死者は650万人を超えています。日本国内だけでも感染者は2,250万人、死者数は 4 万6,000人を超えました(2022年10月現在、厚生労働省)。最初の国内感染から 2 年半以上が経過した今も、感染の波は完全に抑え込むことはできず、感染対策はすっかり人々の暮らしの中に溶け込んでいます。
 こうしたコロナ下では、いわゆる社会的弱者はさらに困窮し、度重なる緊急事態宣言などで飲食店の客足は途絶え、閉店に追い込まれた店も多くあります。困窮する人たちに対して、政府や自治体は様々な補助金や助成金を支給し、生活支援や事業の
                           

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