公益・一般法人オンライン

90歳を超えても変わらぬ情熱 全国公益法人協会理事長　宮内 章 今年はね、もう1,000件もの相談に答えましたよ。昼間は電話に出ないといけないから、夜12時まで原稿を書いてて手が痛くなって困っちゃうね――愚痴をこぼしながらも顔を綻ばせる、そんな渋谷幸夫先生が 3 月 2 日にご逝去された。
神奈川県・相模大野にお住まいの渋谷先生は、当時東京・日本橋にあった当会の事務所まで、小田急線のロマンスカー経由でお越しになるのが常だった。せめて新宿駅からはタクシーでお越しください、とお勧めしても、中央線を経て東京駅から15分ほどかけて歩いて来られることを好まれた。
　
毎月の相談会には多くの財団・社団法人の方々が駆け付け、平成20年から始まった公益法人制度改革の移行期間には、予約がすぐに埋まって月に 2 回の開催としたこともあった。
公益認定を取るか、一般法人に移行するか迷っている法人に「あんたのところは、立派な公益活動をやってるんだから、自信を持って公益を目指しなさいよ」と力強く激励する姿はいまも目に焼きついている。 　
　
相談が終わっ