職員の「主体性」を引き出し、組織の成果を「最大化する」

労務管理なんでも相談
宮井英行
(みやい・ひでゆき 中小企業診断士)
  部下に対して「もっと主体的に取り組んでほしい」と感じることがあります。本人たちはやっているつもりのようですが、指示待ちの姿勢が抜けず、物足りなさを感じます。彼らの主体性を高める、管理職としての関わり方を教えてください。 

1 AI時代に問われる「主体性」の価値

 「主体的に働きなさい」と部下に伝えても、なかなか行動が変わらないという悩みは、多くの管理職が抱えています。そもそも「主体性」とは何でしょうか。似た言葉に「自律的」がありますが、これは自分の中にルールを持ち、自分を律して行動することを指します。一方、「主体的」とは、行動の出発点が「自分の意思」にあることを指します。対義語は「受動的」、つまり他人の指示や環境に流されて動く状態です。
 この主体性の有無は、AI技術が進化する現代において、職業人としての死活問題になりつつあります。例えば、ChatGPTなどの生成AIを使う際、指示(プロンプト)が曖昧あいまいだと、見当違いな回答が返ってきた経験はないでしょうか。これはAIに「主体的な意思」がなく、成果物の品質が全て指示者の能力に依

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