公益・一般法人の不正事例対策ガイド

森 智幸
(もり・ともゆき 公認会計士・税理士)
  • CATEGORY
    • 法人運営
  •  対象法人格 
    • 公益法人・一般法人
  •  対象職位 
    • 職員・管理職
目  次
 

Ⅰ はじめに

 不正が発生すると、法人の全体の信頼が失われ、事業継続の危機を招きます。特に税制優遇等を受ける公益認定を受けた公益法人や非営利型の一般法人は高い公益性が求められ、不祥事は行政処分を受ける可能性のみならず、厳しい社会的批判の的となります。
 不正には、「故意に行われるもの」と知識不足などによる「うっかり不正」があり、ガバナンスが機能しないと、どの法人でも起こり得ます。そのため、リスクを正しく認識し、対策を講じることが重要です。
 本稿では、公益・一般法人関係者の皆様がリスクを理解する一助として、故意及びうっかりによる不正の事例とその背景を説明し、さらに不正を未然に防ぐためのチェックリストをご用意しました。
 なお、本稿の内容は筆者の個人的な見解であることに、ご留意ください。 

Ⅱ 故意的に行われる不正

1 経費の架空請求・水増し

 会計上の不正でよくみられるのは、架空請求や水増し請求による経費の不正請求です。以下の具体例を用いながら、説明します。 ⑴ 経費における不正流用の5つのケース①架空請求 架空請求は、架空の請求書を発行して法人に支払いをさせ、その代金を自分の懐に還流させる手口です。
 例えば、観光事業関連の公益法人(A法人とします)の、市で毎年行うお祭り事業の担当者Xが、イベント企画関連を行うと称したペーパーカンパニー(B社)を自分で設立したとします【図表1】。
 そのお祭り事業の担当者Xが、A法人とB社との間で、市のお祭りのイベントの企画や運営に関する架空のコンサルティング契約を締結させたとします。そして、B社はそのコンサルティングに関する架空の請求書を発行し、A法人に請求します。<

この記事はシェアコモン200利用法人限定です。

※ライトプランの方は一部記事のみお読みいただけます。

利用法人の方は、下記からログインしてください。
シェアコモン200のサービスについて、詳しく知りたい・登録したい方はお問合せください。

ログイン

無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。

  1. 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
  2. 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
  3. よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!
無料登録はこちら

月刊公益オンラインとは

財団法人・社団法人に特化した支援プログラム"シェアコモン200"の利用法人様向け実務専門誌『月刊公益』の記事を中心に、公益・一般法人に関するニュースや専門家による解説などをお届けする情報配信プラットフォームです。

詳しくはこちら
専門誌

無料登録のご案内

「月刊公益オンライン」に無料登録すると、登録の方限定の記事をご覧いただけるなど、実務に役立つさまざまな特典をご用意しております。

特典1

限定記事や
実務カレンダーが読めます!

「月刊公益オンライン」の無料登録の方限定記事や各月の事務局の作業内容がつかめる「実務カレンダー」をご覧いただけます。

特典2

最新の法改正に関する
セミナーなどの情報を受け取れます!

公益認定法改正など、最新の法改正とその対応に関するセミナーをはじめ、公益・一般法人の運営に必要な知識を深めることができる講習会の情報をお受け取りいただけます。

特典3

よくあるご相談内容をピックアップして
メールにてお届けいたします!

よくあるご相談内容に弁護士や税理士などの専門家が回答するQ&A集を、メールにてお受け取りいただけます。日々の業務のお困りごとや疑問解決にお役立てください。

特典4

公益法人・一般法人に特化した専門書籍を
10%オフで購入できます!

月刊公益オンラインを運営する公益法人協会では、社団・財団法人のための出版物を多数発行しております。無料登録いただいた方は、通常価格から10%割引でご購入いただけます。