【法人運営手続Q&A大全】第10回:社員総会・評議員会で動議が提出された場合の対応
2019年03月25日
熊谷則一
(くまがい・のりかず 弁護士)
社員総会・評議員会で次のような動議が提出された場合、議長はどのように対応すればよいのでしょうか。① 議長不信任の動議② 質疑打切の動議③ 理事候補者を追加する動議④ 特定の理事の解任決議を求める旨の動議(くまがい・のりかず 弁護士)
動議
『有斐閣法律用語辞典』によると、動議とは「一般に、合議体において、予定議案以外の事項を議事に付するために、構成員から発議される事項」である。一般法人法上は、「動議」という文言で定めた規律は存在しない。しかし、会議体の一般原則として、社員総会や評議員会において社員や評議員が各種の動議を提出することは認められている上、例えば、「議案の提案権の行使」という形で、動議の内容に関する規律が定められているものはあるので、理事等は、当該規律を遵守する必要がある。動議に
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