育児休業取得関連の助成金の活用法
2023年11月12日
谷川由紀
(たにがわ・ゆき 社会保険労務士)
(たにがわ・ゆき 社会保険労務士)
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目 次
Ⅰ はじめに
年々深刻化している人手不足問題―。人手不足に立ち向かう法人にとって、新たな人材を採用することと同様に、既存の職員が出産・育児、介護、治療などのライフイベントと仕事を両立し、長く働き続けられる職場環境の整備や体制づくりも近年では重要な課題となっています。そこで、希望に応じて男女ともに仕事と育児等を両立できるための環境整備を行う中小企業を、国が支援しているのはご存じでしょうか。今回は、厚生労働省が管轄する「両立支援等助成金」の中でも、「育児休業等支援コース」と「出生時両立支援コース」の2つのコースについてご紹介します。
Ⅱ 助成金と補助金の違い
助成金・補助金は、国や地方自治体などから受給することのできる資金であり、資金調達方法の一つとも言えます。そもそも助成金と補助金の制度の違いがわからず、申請すること自体を難しく感じてしまうケースも少なくないでしょう。そこで、助成金と補助金の相違点を押さえておきましょう。
1 助成金は支給要件を満たせば受給可
主に厚生労働省が管轄している返済不要な支援金で、景気悪化により雇用を確保できない企業や、労働環境の整備ができない企業に向けて、「雇用促進」や「職場環境改善」などの国の政策を実現するために取組みを行っている事業主に対する支援制度です。基本的に、助成金は支給要件を満たせば受給できます。
2 補助金は落選する可能性あり
主に経済産業省や地方自治体が管轄する返済不要な支援金で、新規事業や創業促進、雇用の安定等、「事業拡大」や「設備投資」などの活動を資金面で補助する目的で支給されます。その財源は税金です。補助金は、要件を満たしてい
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