補助金目的外使用のリスクと対策
―止まらぬスポーツ界の不正受給―

松本泰介
(まつもと・たいすけ 早稲田大学教授・弁護士)
 

Ⅰ はじめに

 日本のスポーツ界の公益法人でも補助金の目的外使用はなくならない。日本の中央競技団体においても、2000年代中盤から、国などから受領する補助金の目的外使用が発覚してきた。公益法人である以上、法令上あるいは業界内でのコンプライアンス体制の整備が求められているものの、補助金の目的外使用はなくなっていない。 このような背景にはどのような事情があるのか。また、求められているコンプライアンス体制の整備を実効的なものにするには幾つか課題がある。本稿では、公益法人が受領する補助金の目的外使用について、スポーツ事案を中心に、そのリスクと対策を解説する。 

Ⅱ 助成金と補助金の違い

 公益法人における

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