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 　前回は、改正前の会計基準（平成20年会計基準）と改正後の会計基準（令和6 年会計基準）におけるその他有価証券の会計処理ついて具体的な仕訳例を示しながら説明しました。今回は、外貨建取引に着目して会計処理を解説します。 

1　外貨建取引と為替相場

　外貨建取引とは、取引価額等が外国通貨で表示されている取引をいい、契約上の債権額または債務額が外国通貨で表示されている金銭債権債務も含みます。そして、原則として、当該取引発生時の為替相場による円換算額をもって記録します。
　取引発生時の為替相場は、取引が発生した日における直近為替相場（スポット・レート）または合理的な基準に基づいて算定された平均相場（例えば取引の行われた月または週の前月または前週の直物為替相場を平均し