新任担当者のための「収益事業課税」入門
―収益事業の全体像と会計区分と税務申告のつながりを理解する―
2026年06月30日
清水謙一
(しみず・けんいち 税理士・中小企業診断士・CFP®)
Summary 公益・一般法人の新任担当者に向け、収益事業課税の基本構造を整理する。公益法人等に適用される収益事業課税と、普通法人等に適用される全所得課税の違いを確認したうえで、収益事業に該当する34業種、継続性・事業場・付随行為の考え方を概説する。さらに、公益目的事業会計・収益事業等会計・法人会計の区分経理、収益・費用の配賦、公益法人と一般法人の課税所得の範囲、みなし寄附金制度の基礎を確認し、会計区分と税務申告のつながりを実務の入口として理解する。収益事業の判定や申告準備で見落としやすい論点を把握し、次回の具体的な判定ポイントにつなげるための入門編である。 (しみず・けんいち 税理士・中小企業診断士・CFP®)
Ⅰ はじめに
これから2回にわたり、公益法人及び一般法人における、収益事業課税の仕組みや全体像、見落としがちな判定ポイントなどを解説していきます。第1回目では収益事業課税の基本的な考え方や区分経理、収益・費用の配賦の仕組み等の入門的かつ全体的な内容について解説していきます。
Ⅱ 収益事業課税の基本構造
1 収益事業課税と全所得課税の違い
公益法人等は本来、社会のための活動を行うため、原則として法人税を課さないこととされています。公益法人等は、補助金や寄附金、会費などを原資として公益活動を行いますが、そこに課税を行うと、活動の原資が損なわれて、公益活動を阻害する恐れがあると考えられるためです。しかし、公益法人等であっても、普通法人と同じようなビジネスで稼いだ利益についても課税されなければ、税金を支払っている普通法人と税金を支払っていない公益法人等の間には、不公平が生じます。
そこで、公益目的事業以外の「営利目的になり得る特定の事業」について
月刊公益オンラインとは
財団法人・社団法人に特化した支援プログラム"シェアコモン200"の利用法人様向け実務専門誌『月刊公益』の記事を中心に、公益・一般法人に関するニュースや専門家による解説などをお届けする情報配信プラットフォームです。
詳しくはこちら
無料登録のご案内
「月刊公益オンライン」に無料登録すると、登録の方限定の記事をご覧いただけるなど、実務に役立つさまざまな特典をご用意しております。
限定記事や
実務カレンダーが読めます!
「月刊公益オンライン」の無料登録の方限定記事や各月の事務局の作業内容がつかめる「実務カレンダー」をご覧いただけます。
最新の法改正に関する
セミナーなどの情報を受け取れます!
公益認定法改正など、最新の法改正とその対応に関するセミナーをはじめ、公益・一般法人の運営に必要な知識を深めることができる講習会の情報をお受け取りいただけます。
よくあるご相談内容をピックアップして
メールにてお届けいたします!
よくあるご相談内容に弁護士や税理士などの専門家が回答するQ&A集を、メールにてお受け取りいただけます。日々の業務のお困りごとや疑問解決にお役立てください。
公益法人・一般法人に特化した専門書籍を
10%オフで購入できます!
月刊公益オンラインを運営する公益法人協会では、社団・財団法人のための出版物を多数発行しております。無料登録いただいた方は、通常価格から10%割引でご購入いただけます。
