外部EAP（従業員支援プログラム）の活用

土屋正憲

【連載】労務なんでも相談労務労務管理労務解説連載

2021年06月25日

2015年９月15日号（No.901）

土屋正憲
（つちや・まさのり　中小企業診断士）

　EAP（従業員支援プログラム）という言葉を聞きました。どのような内容の取組みなのかについて、教えていただけますか。

１　EAP（従業員支援プログラム）とは

　EAPとは、Employee Assistance Programの頭文字を取ったもので、「従業員支援プログラム」と訳されています。メンタルヘルス（心の健康）やカウンセリング、心の病による休職者の復職支援や業務パフォーマンス向上などを目的とした事業者から労働者への支援活動のことです。
　もともとEAPはアルコールや薬物依存症などを解決するプログラムとして、1940年代にアメリカの先進企業が導入したのが始まりだと言われています。その後、このプログラムの実施により生産性向上などの経済的効果について報告されるよう

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