最新版「内閣府研究会報告」が示す 会計と制度を巡る課題

出口正之
(でぐち・まさゆき 国立民族学博物館教授・元内閣府公益認定等委員会委員)
今年3月、内閣府に設置された会計に関する研究会が報告書を公表したが、果たして、実務上の課題を克服するものとなっているのだろうか?

研究会報告でルールが明確化

内閣府公益認定等委員会における「公益法人の会計に関する研究会」(以下、「会計研究会」という。)が本年3月23日に『平成27年度公益法人の会計に関する諸課題の検討結果について』(以下、「平成27年度報告」という。)を公表した。会計研究会は昨年3月には同タイトルで検討結果を公表(以下、「平成26年度報告」という。)しており、それに続いてのものである。
公益法人の会計に関しては、平成25年7月12日付で日本公認会計士協会から公益認定等委員会委員長に当てられた要望書(以下、「要望書」という。)が送付されている。これは、「資産除去債務に関する会計基準等の昨今の新しい会計基準の適用可否や、もし適用するとしたら企業と同じ考え方で良いのか等の疑問が寄せられ」ており、新しい企業会計基準の変更についての適用の「可否」などについて「実務上の混乱」が生じていることから、継続的に検討する場を設けてほしいというものであった。この要望書は「平成26年度報告」の中で、会計研究会発足の理由のひとつとして挙げられている。
 
今回の「平成27年度報告」は、まさにこの点に対応したものである。「企業会計基準は、公益法人会計基準において既にその適用が前提とされているものがある一方、20年基準の設定後に定められ、又は改正されたものもあることから、これらの基準を公益法人に適用すべきか否かが論点」(「平成27年度報告」)としていることは、日本公認会計士協会の要望書を強く意識したものであろう。
今回の報告書によるルールの明確化は会計の専門家がしっかり議論したうえでのものであり、

この記事はシェアコモン200利用法人限定です。

※ライトプランの方は一部記事のみお読みいただけます。

利用法人の方は、下記からログインしてください。
シェアコモン200のサービスについて、詳しく知りたい・登録したい方はお問合せください。

ログイン

無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。

  1. 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
  2. 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
  3. よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!
無料登録はこちら

月刊公益オンラインとは

財団法人・社団法人に特化した支援プログラム"シェアコモン200"の利用法人様向け実務専門誌『月刊公益』の記事を中心に、公益・一般法人に関するニュースや専門家による解説などをお届けする情報配信プラットフォームです。

詳しくはこちら
専門誌

無料登録のご案内

「月刊公益オンライン」に無料登録すると、登録の方限定の記事をご覧いただけるなど、実務に役立つさまざまな特典をご用意しております。

特典1

限定記事や
実務カレンダーが読めます!

「月刊公益オンライン」の無料登録の方限定記事や各月の事務局の作業内容がつかめる「実務カレンダー」をご覧いただけます。

特典2

最新の法改正に関する
セミナーなどの情報を受け取れます!

公益認定法改正など、最新の法改正とその対応に関するセミナーをはじめ、公益・一般法人の運営に必要な知識を深めることができる講習会の情報をお受け取りいただけます。

特典3

よくあるご相談内容をピックアップして
メールにてお届けいたします!

よくあるご相談内容に弁護士や税理士などの専門家が回答するQ&A集を、メールにてお受け取りいただけます。日々の業務のお困りごとや疑問解決にお役立てください。

特典4

公益法人・一般法人に特化した専門書籍を
10%オフで購入できます!

月刊公益オンラインを運営する公益法人協会では、社団・財団法人のための出版物を多数発行しております。無料登録いただいた方は、通常価格から10%割引でご購入いただけます。