【景気短評】統計委員会と司令塔機能
2019年08月01日
山澤成康
(やまさわ・なりやす 総務省統計委員会担当室室長)
(やまさわ・なりやす 総務省統計委員会担当室室長)
2016年10月の経済財政諮問会議で、有識者議員が統計委員会の司令塔機能の強化を提案した。年末までに方針を固める予定である。
統計委員会について注目が集まったのは、経済統計に関する研究会が乱立して司令塔機能への懸念が高まったためだ。研究会はいくつも立ち上がっているが、統計の改善という方向性に違いがあるわけではない。連携して統計を実際に改善していくことが重要だ。
まず研究会について整理しておこう。改善要請が強い統計のひとつは総務省の家計調査だ。これを作成している総務省統計局は、消費全般の動向をマクロ、ミクロの両面で捉える新消費指標の開発を目指している。ビッグデータの活用も構想されている。
内閣府の研究会「より正確な景気判断のための経済統計の改善に関する研究会」では景気
この記事はシェアコモン200利用法人限定です。
無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。
- 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
- 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
- よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!