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専門家の会計観の違い

　企業と非営利組織では、さまざまな違いがある。今回は、その違いについての捉え方が多様であることを述べていきたいと思う。
　かつては、企業は複式簿記・発生主義会計をベースとして損益計算が重要であり、非営利組織では収支計算が重要であった。そして、企業と非営利組織の会計は考えも手法も大きく異なるという流れが続いていた。現在では、企業会計と非営利組織会計の違いは、少なくとも技術的には消滅しつつある。
　しかし、この点について、会計学者・非営利組織・会計専門家等の意見は多様であるのも事実である。企業会計と非営利組織会計が全く同じでよいという者はいないであろう。一方、企業会計と非営利組織会計とが全く異なるという者も、現在では少ないだろう。多くは、その間に位置する