【解説】シニア人材が活躍する職場のつくりかた

石川征郎
(いしかわ・ゆくお 中小企業診断士)

Ⅰ 生産年齢人口が減少、就業者数は増加

 我が国では90年代後半から15~64歳の生産年齢人口が減少し続けている中で、就業者数は横ばいの後、ここ10年は増加に転じている。次頁の折れ線グラフは、60歳以上の就業者の全就業者に占める割合だが、年々増加し、今や5人に1人が60歳以上という時代になっている。特に2006年から増加が著しいが、これは65歳までの段階的な雇用が義務化されたことが貢献しており、高齢者雇用が重要な雇用政策になってきている。今後、シニア人材がさらに重要な働き手になっていくことは間違いない。そこで本稿では、シニア人材が、より活躍できるよう、職場作りについて解説する。

出典:総務省統計局「労働力調査」より筆者作成

                           

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