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現金過不足の場合の処理

　簿記は「帳簿記入」の略であるとしばしばいわれる通り、組織の活動について書類（帳簿）上で記録を行い、財産の残高やその増減原因を集計している。しかしながらそれは、帳簿上の話であり、必ずしも実際にその増減が毎回確認されている場合ばかりではない。そのため、本来ならば、望ましい状況ではないが、設例で上げたように帳簿上の記録と実際の有高が異なる状況が生じ得る。
　上記の例でいえば、現金の実際有高が記録よりも少ないという状況が生じている。例えるならば、記録上、現金は1,000,000円と記録されているのに実際に金庫にある現金を数えてみたら995,000円しかなかった、という状況である。
　このような状況は、在庫している商品の数が合わない