国際機関が注目~アジアのフィランソロピー新時代
2025年11月30日
出口正之
(でぐち・まさゆき 内閣府公益認定等委員会元委員・『月刊公益』編集委員長)
(でぐち・まさゆき 内閣府公益認定等委員会元委員・『月刊公益』編集委員長)
国際機関がアジアに着目する理由
これまで国際機関や国際金融機関は各国政府が拠出することから、フィランソロピー(財団などの民間の助成活動)にそれほど強い関心を有していなかった。ところが、2018年、2019年、そして2021年に世界銀行、アジア開発銀行(ADB)はアジアの衛生問題やその持続可能性についての対話を、アジアの主要な財団を含むパートナーと行った。その結果、アジアの豊かな寄付の伝統に根ざしたフィランソロピーが、持続的な開発パートナーシップへとどのようにして発展していくかを検証する必要性を感じ出していたのである。そうした前段階を経て、今回筆者が参加したアジア開発銀行研究所(ADBI)主催の国際円卓会議では、「持続可能な開発目標の推進のためのフィランソロピー」と題され、「開発」をテーマに、アジアのフィランソロピーの進展そのものをテーマにした。フィランソロピーの発展がアジアの持続可能な開発につながるものという前提に立って実施されたのである。言い換えれば、これは数多いフィランソロピーの国際会議の中でも、国際機関が正面からフィランソロピー
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