指定管理者制度の分岐点
―高知県・外郭団体改革の是非を問う―
2026年04月30日
吉永光利
(よしなが・みつとし 九州共立大学 教授)
(よしなが・みつとし 九州共立大学 教授)
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目 次
Ⅰ はじめに
指定管理者制度は、公共施設の管理運営に民間の知見や創意を取り入れる制度として広がってきました。その一方で、この制度下における外郭団体の位置付けや役割、ひいては公共サービスの担い手として何が期待されているのかについては、十分に議論されてこなかったように思います。そうしたところ、財政制約の強まりや人口減少の進行により、「効率化」と「公共性の維持」という2つの要請が強くなっている現状があります。このような状況のもと、高知県が打ち出した外郭団体改革、とりわけ指定管理者への「公募制導入」を含む一連の方針は、全国から注目を集めています。本県の改革は、単なるコストカットではなく、「成長」と「分配」を同時に実現しようとする試みとして評価される一方で、専門性・公共性・継続性という公共施設運営の根幹に関わる論点を鮮明に浮かび上がらせました。
本稿では、外郭団体が日本の公共サービスを、どのような自律性と責任のもとで支えているのか。この問いを高知県の事例を通じて考え、「制度変化がもたらすゆらぎ」と「そこからの秩序形成」という視点から整理していき
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