カスハラ被害を未然に防ぐ
―職員のプライバシーを守るビジネスネーム導入ガイド―
2026年04月30日
今井洋一
(いまい・よういち 特定社会保険労務士)
(いまい・よういち 特定社会保険労務士)
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目 次
Ⅰ 社会問題化するカスハラ
近年、顧客や取引先等からの悪質なクレームや不当な要求、いわゆる「カスタマーハラスメント(以下カスハラと言う)」が社会問題化しています。特に、広く一般市民や受益者を対象に事業を行う公益法人においては、職員が不特定多数の相手と接する機会が多く、カスハラのリスクは看過できない課題です。このような状況下で、職員のプライバシーを保護し、安心して業務に専念できる環境を整備するための有効な対策の1つとして「ビジネスネーム(業務上の通称使用)」が注目されています。
本稿では、公益法人がビジネスネーム制度を円滑に導入・運用できるよう、その目的や法的留意点、具体的な導入ステップをご紹介します。
Ⅱ なぜいま「ビジネスネーム」なのか
カスハラとは、一般的に顧客等からの暴行、脅迫、ひどい暴言、不当な要求等の著しい迷惑行為のことを指します。総務省が令和7年に公表した「地方公共団体における各種ハラスメントに関する職員アンケート調査報告書」によると、過去3年間にカスハラ
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