【景気短評】輸出の現状と先行き

門多 治
(かどた・おさむ 日本経済研究センター特任研究員)

 2017年の通関統計速報が公表され、通関輸出は78.3兆円(前年比11.8%増)と輸出の好調が再確認された。その結果、原油価格の上昇を主因に増えた輸入を差し引いても約3兆円の貿易黒字を確保した。今回は、現在の企業部門主導の景気を下支えし、景気の先行きにも大きな影響を与える輸出増加の現状と先行きをみてみる。
 17年の輸出総額78.3兆円という水準はリーマン危機直前の07~08年(83.9兆円、81.0兆円)に次ぐ高い水準だ。昨年は、輸出は主要全地域向けで増え、なかでも中国・ASEAN向けが好調だった。
 まず、品目別に輸出好調の中身と背景を商品分類6分類で見てみる。自動車・同部分品(17年輸出総額に占めるシェア20.1%)、電子部品等を含む電気機器(同19.4%、一般機械に含ま

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