財務規律の見直しで予算策定はどう変わる?
― 中期的収支均衡を踏まえた収支予算の考え方 ―
2026年10月31日
北岡慎吾
(きたおか・しんご 公認会計士・税理士)
(きたおか・しんご 公認会計士・税理士)
- CATEGORY
- 会計解説
- 対象法人格
- 公益法人
目 次
Ⅰ 予算書は変わらなくても、予算の考え方は変えられる
公益法人の予算策定では、前年度の予算や実績を基礎として、翌年度に予定される増減要因を加味しながら予算額を決めていく方法が一般的です。この方法自体に問題があるわけではありません。翌年度の収支を見積もる以上、前年度の実績は重要な出発点です。2025年4月に施行された新たな公益法人制度では、従来の収支相償が中期的収支均衡へと見直され、公益充実資金も創設されました。もっとも、この制度改正によって、公益法人が 5 年間の収支予算書を作成することになったわけではありません。毎事業年度の事業計画や収支予算は、引き続き単年度で作成します。つまり、収支予算書そのものについては、従来どおりでよい部分が多いといえます。
一方、予算を「どのように考えて作るか」には、見直すことができる部分があります。寄附金や会費が少しずつ減っている。人件費や委託費は上昇している。施設や設備も古くなってきた。単年度の予算だけを見れば翌年度に大きな問題はなくても、「この状態が数年続いたらどうなるのだろう」と感じる場面です。「来年度は大丈夫」と「この法人は将来も大丈夫」は、必ずしも同じ
月刊公益オンラインとは
財団法人・社団法人に特化した支援プログラム"シェアコモン200"の利用法人様向け実務専門誌『月刊公益』の記事を中心に、公益・一般法人に関するニュースや専門家による解説などをお届けする情報配信プラットフォームです。
詳しくはこちら
無料登録のご案内
「月刊公益オンライン」に無料登録すると、登録の方限定の記事をご覧いただけるなど、実務に役立つさまざまな特典をご用意しております。
限定記事や
実務カレンダーが読めます!
「月刊公益オンライン」の無料登録の方限定記事や各月の事務局の作業内容がつかめる「実務カレンダー」をご覧いただけます。
最新の法改正に関する
セミナーなどの情報を受け取れます!
公益認定法改正など、最新の法改正とその対応に関するセミナーをはじめ、公益・一般法人の運営に必要な知識を深めることができる講習会の情報をお受け取りいただけます。
よくあるご相談内容をピックアップして
メールにてお届けいたします!
よくあるご相談内容に弁護士や税理士などの専門家が回答するQ&A集を、メールにてお受け取りいただけます。日々の業務のお困りごとや疑問解決にお役立てください。
公益法人・一般法人に特化した専門書籍を
10%オフで購入できます!
月刊公益オンラインを運営する全国公益法人協会では、社団・財団法人のための出版物を多数発行しております。無料登録いただいた方は、通常価格から10%割引でご購入いただけます。
