【声に出して読みたいガイドライン】第2回:収支相償と「適正な費用」の範囲
2021年01月28日
出口正之
(でぐち・まさゆき 国立民族学博物館名誉教授・元内閣府公益認定等委員会委員)
(でぐち・まさゆき 国立民族学博物館名誉教授・元内閣府公益認定等委員会委員)
1. 収支相償は適正費用の規制
収支相償について巷間では「黒字を出してはいけない」というとんでもないメッセージが流されていますので、今回はこれが誤解であることを説明していきます。また、筆者は「収支相償」という略称をやめて、条文の中の「適正費用規制」という略称に変えた方がよいと考えています。皆様も「適正費用」の規制として、理解してみてください。最初に安心していただくために、初期の制度設計者が、収支相償に関するパブリックコメント後に述べたその趣旨を引用しましょう。事務局 収支相償を厳格に適用すると公益目的事業の継続性について非常に危ぶまれる」という意見があった訳ですが、法律上は収入が費用を超えないと明確に書いている訳ですけれども、当然、事業については年度によって収支が変動するこ
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