公益法人制度改革は、何をもたらしたのか?―移行期間白書の最終巻から読み解く―
2020年01月30日

吉田忠彦
(よしだ・ただひこ 近畿大学教授)
(よしだ・ただひこ 近畿大学教授)
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- 公益法人白書、移行認定・認可
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- 公益法人・一般法人
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- 管理職・職員
目 次
移行期間白書の最終巻
平成27年7月14日に内閣府より「平成26年公益法人に関する概況」(以下、「白書」という。)が公表された。いわゆる「公益法人白書」である。この平成26年版白書は、平成26年12月1日現在の公益法人の状況を取りまとめたもので、移行期間満了から1年が経過し、特例民法法人の99%以上の移行等が完了したということで、「公益法人制度改革後の公益法人の全体像が、ほぼ明らかになった」(同白書、「はじめに」)とされる。ひとつ前の平成25年版白書には「移行期間の総括」の副題が付き、110年の
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