【景気短評】輸入増加の背景と今後の見通し
2018年08月13日
門多 治
(かどた・おさむ 日本経済研究センター特任研究員)
(かどた・おさむ 日本経済研究センター特任研究員)
通関輸入が上向いている。輸出の好調の陰で目立たないが、17年上期の輸入(円建金額)は前年比で輸出の9.5%増を上回る12.2%増となった。鉱物性燃料の輸入が増えているのか、内需の回復に伴って消費財の輸入や、原材料の輸入が増えているのか。
今回は今年上半期の通関統計を中心に輸入増加の背景と今後について見てみた。
17年1~6月の通関統計速報によると、輸入は14年下期の前年比10.1%増以降、2年半ぶりに前年比で増加した。内容をやや詳細にみると下記の2点が指摘できる。
まず第1に、約2割のシェアを占める鉱物性燃料が前年比37%増加した。前年比の増加寄与の過半が鉱物性燃料だ。数量ベースでは原油の減少(前年比7%減)、LNG、石炭の増加(各々前年比6%、3%増)と様々だが、
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