補助金のコスパを考える 
―解散に追い込まれた観光協会の事例―

吉田忠彦
(よしだ・ただひこ 近畿大学教授)
 

Ⅰ はじめに

 広島県安芸高田市の観光協会が市長から 「コスパが悪い」という理由で補助金を半減され、運営を継続できなくなり2023年 3 月に 解散に追い込まれた。日本の地方の置かれた状況や施策の在り方をめぐって、今後の検討すべき多くの課題が浮き彫りになっている。これまでの地方行政の在り方を見直さねばならない時期になっていることは確かであろうが、その対応の道筋はまだ手探りの状態である。様々なサービスを提供してきた自治体が、その手段としてきた施設、外郭団体、そして補助金をどうすべきであるか。それをめぐる葛藤の表れとして安芸高田市観光協会のケースを検討してみたい。 

Ⅱ 助成金と補助金の違い

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