「固定資産の管理及び実地棚卸」と「現金の管理及び実査」のポイント
2020年01月27日

堀井淳史
(ほりい・あつし 公認会計士・税理士・行政書士)
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目 次
固定資産の管理、実地棚卸はどのようにすればよいのか、また現金の管理や実査の方法、実査結果と帳簿残高が合わない場合はどう対応したらよいのだろうか。ここでは決算をスムーズに進めるために、またミスや横領を防ぐ手段として管理及び確認方法について解説する。
Ⅰ 事務局規模の縮小と業務効率化の必要性
近年、「深刻な人手不足」という言葉が定着し、事務局職員を募集しても人が集まらないという状態が継続している。このような状況下においては、決算書類や税務書類、定期提出書類について少数の人数で効率的に作成することが重要な課題と言える。そこで、本稿では、固定資産と現金の管理に着目し、決算書類や税務書類、定期提出書類を効率的に作成するための日常業務における管理のポイントについて説明を行う。
なお、誌面の都合上、公益社団法人及び公益財団法人(以下、「公益法人」とする。)を中心に説明を行うこととする。
Ⅱ 固定資産の管理
1 管理すべき固定資産の情報
まず、固定資産の管理に当たり決算書類や税務書類、定期提出書類の作成に当たりどのような情報を管理しておく必要があるか把握する必要がある。以下、「⑴決算書類の作成に当たり必要な情報」、「⑵税務書類の作成に当たり必要な情報」、「⑶定期提出書類の作成に当たり必要な情報」に区分し、どのような情報を管理すべきか検討を行う。⑴ 決算書類の作成に当たり必要な情報公益法人会計基準における固定資産は、基本財産、特定資産、その他固定資産に区分し、貸借対照表に計上され、貸借対照表内訳表を作成する公益法人の場合には、公益目的事業会計、収益事業等会計、法人会計の会計区分毎に固定資産を区分する必要がある。また、償却資産につ
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