【景気短評】四半世紀ぶりの人手不足と景気

門多 治
(かどた・おさむ 日本経済研究センター特任研究員)

 マクロ統計では約20年ぶりの雇用逼迫となっている。日本の雇用は今、どのような状態にあるのか、また景気に対する影響はどのようなものだろうか。本稿では雇用と景気についての最近の状況を見てみる。
 90年代の平成不況に、97年秋以降の金融不況の追い討ちがかかり、98年以降は4%の失業率が長らく続いた。リーマンショックも経て、それが2013年後半以降、3%台に下がり、この2月には2.8%にまで低下した。22年8か月ぶりの低水準という。職探しに伴う摩擦的な失業率は2~3%と言われており、ほぼ完全雇用が実現されていることになる。また、求職者に対する求人の比率を示す有効求人倍率も1.43倍と25年ぶりの高さという。ただし、今回の雇用逼迫は90年代とは違う特徴的な点が2点ある。
 ひとつは、非

この記事はシェアコモン200利用法人限定です。

利用法人の方は、下記からログインしてください。
シェアコモン200のサービスについて、詳しく知りたい・登録したい方はお問合せください。

ログイン

無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。

  1. 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
  2. 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
  3. よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!
無料登録はこちら