【景気短評】四半世紀ぶりの人手不足と景気
2018年10月12日
門多 治
(かどた・おさむ 日本経済研究センター特任研究員)
(かどた・おさむ 日本経済研究センター特任研究員)
マクロ統計では約20年ぶりの雇用逼迫となっている。日本の雇用は今、どのような状態にあるのか、また景気に対する影響はどのようなものだろうか。本稿では雇用と景気についての最近の状況を見てみる。
90年代の平成不況に、97年秋以降の金融不況の追い討ちがかかり、98年以降は4%の失業率が長らく続いた。リーマンショックも経て、それが2013年後半以降、3%台に下がり、この2月には2.8%にまで低下した。22年8か月ぶりの低水準という。職探しに伴う摩擦的な失業率は2~3%と言われており、ほぼ完全雇用が実現されていることになる。また、求職者に対する求人の比率を示す有効求人倍率も1.43倍と25年ぶりの高さという。ただし、今回の雇用逼迫は90年代とは違う特徴的な点が2点ある。
ひとつは、非
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