【景気短評】息の長い景気拡大が続く
2018年10月05日
山澤成康
(やまさわ・なりやす 総務省統計委員会担当室室長)
(やまさわ・なりやす 総務省統計委員会担当室室長)
景気の拡大が続いている。2016年度の実質GDP成長率は1%台前半の見込みで成長率としては高くはないが、人口が減少する中でプラス成長を維持しているのは景気が上向きと言えるだろう。前回の景気の谷は2012年2月で、それ以来景気拡大が続いているとみられる。戦後の代表的な景気拡大期は高度経済成長期のいざなぎ景気で、景気拡大期間は57か月だった。ただ、拡大期の長さという意味では史上第2位である。最も景気拡大期が長かったのは、リーマンショックで幕を閉じた2002年1月から2009年3月までの景気拡大期で73か月である。3番目に長かったのはバブル期の51か月だ。
今回の景気は、2017年2月に拡大期が51か月となり、景気拡大期がバブル期と並んだ。今年8月にいざなぎ景気と並び、来年12月には戦後
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