第18回 個別化戦略としての優先順位戦略(その2)

堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)

(承前)

Ⅱ 優先順位戦略

1  優先順位戦略とは何か

 一般に、ファンドレイジング戦略を実行する際に、寄附者をすべて平等に扱うか、寄附金額に応じて寄附者に特別優遇の優先権を与えるか、2つの選択肢がある。ここで扱う後者の優先順位戦略は、寄附金額に応じて寄附者に差別的・優先的な対応をして、寄附者を階層別に区分して等級を付けることでファンドレイジングの業績を高くする戦略である。そこで、この優先順位戦略では、広い範囲にわたる寄附者のそれぞれの望みがより個人的に考慮され、寄附者のカスタマイズを徹底させ、寄附者の寄附をする意思を高めることに焦点を当てることから、もっとも有利な寄附者に集中する機会をつくる最高で最適な市場細分化戦略であるとされる。

この記事はシェアコモン200利用法人限定です。

利用法人の方は、下記からログインしてください。
シェアコモン200のサービスについて、詳しく知りたい・登録したい方はお問合せください。

ログイン

無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。

  1. 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
  2. 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
  3. よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!
無料登録はこちら