【レポート】『10億円会議』~自分達“らしさ”からの脱却を目指す日本財団の挑戦~

斉藤永幸
(非営利組織ジャーナリスト)

 2019年1月よりインターネットテレビ局Abema TVで、放送されているレギュラー番組、『10億円会議』を視たことはあるだろうか。
 番組の内容は、一般人が企画を出しプレゼンテーションを行い、それを著名人が審査する。審査員はその企画の良し悪しを判断し、その事業費を支援する、というものだ。
 番組の構成としては、2000年代前半に、一般人の起業家が事業計画をプレゼンし、投資家である審査員から出資を得る、という形式で人気を博した日本テレビ系の番組『マネーの虎』などと同じようなもの。違うのは、10億円会議は、プレゼンの内容が『公益』に資する、という点である。
 出場者は、自分のアイデアで世の中を良くしていこうという思いをプレゼンテーションで表現し、審査員に認められればスポンサ
                           

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