【景気のゆくえ】オリンピック後に景気は落ち込むか

山澤成康
(やまさわ・なりやす 跡見学園女子大学教授)

 政府は8月の月例経済報告で、国内景気について「緩やかに回復している」との判断を維持した。消費税率の引上げによる駆込需要やその反動といった不安定要素はあるが、オリンピックまでは景気は持ちこたえるとの意見が多い。
 他方、オリンピック後はその反動で景気が後退局面に向かうとの見方がある。確かに、1964年の東京オリンピック後は景気後退に陥った。前回のオリンピックは1964年10月10日(これにちなんで体育の日が制定された。)に開会式があり、10月24日まで開催された。
 当時は高度成長期で、インフラ整備の途上だった。開会前に東海道新幹線、首都高速道路、地下鉄日比谷線などが急ピッチで作られた。その開発規模は大きく、オリンピック景気と呼ばれた。しかし大規模公共事業の反動で翌年は昭和40年

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