景気低迷下での株高

山澤成康
(跡見学園女子大学教授)

 内閣府の景気ウオッチャー調査によると、2021年1月の景気現状判断DIは、前月より3.1%ポイント低下し、31.2となった。景気が「良い」と全員回答した場合が100なので、景況感はかなり悪い。同DIは2020年4月を底に徐々に回復していたが、年末からの新型コロナウイルス感染拡大で急激に悪化した。
 一方で、日経平均株価は2021年2月15日、31年ぶりに3万円台を回復した。2万円未満で低迷していた時期が長かっただけに感慨深いものがある。
 前回3万円だったのは1990年8月でバブルの絶頂から急落している時である。初めて3万円を超えたのはバブル期の1988年末である。
 1988年当時と似ているのは金融緩和が進み、マネーストックの伸びが上昇していることだ。また、1988年度

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