【宵越しのゼイはもたねえ。】シーン57 公害認定から半世紀が経ち…

上松公雄
(税理士・ニューカルチャー研究室)

伏字でなくて恐縮ですが…

 コロナ禍で、外出時やソーシャルな場でのマスク着用が当たり前となっている最中に、以前にも、そうした状況があったと思い出させてくれる作品を鑑賞する機会を得ました。
 タイトルが何でございますが、『ゴキブリ刑事』(監督:小谷承靖、1973年)及び『ザ・ゴキブリ』(監督:小谷承靖、1973年)です。
 鳴神涼(演:渡哲也)は、ゴキブリ=やくざ並びにやくざ組織の撲滅、殲滅に執念を燃やし、そのための手段を選ばず、殴る蹴るは当たり前、ドンパチにも躊躇はありません。
 ただ、作品中の警察組織もなかなか悪辣でありまして、停職中である鳴神を呼び寄せて地元のやくざに対峙させる一方で、鳴神が正規の捜査系統から外れていることをよいことに都合が悪くなればいつでも切り
                           

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