【特別企画】認定法改正に寄せる期待
「新しい資本主義に対応する公益法人の新たな役割」

 岸田内閣の提唱する「新しい資本主義」とは何かと言えば、詰まるところ、その肝は、 安倍内閣時代の「アベノミクス」の焦点で あった「財政・金融による経済の活性化」= 金銭的資本の流れと金融政策=「金をめぐる諸政策」に対して、成長と特に分配=人的資本による社会の活性化にある。   たしかに、無形資産(人的資本)の蓄積不 足からイノベーション力の低下、とりわけ人 的投資の低迷が、実物投資の拡大による生産 性向上を阻み、その結果、投資の持続的拡大 の隘路(あいろ)になっている。   他方、公益法人の存在理由とその基本的目的は、文化、芸術、教育、福祉の諸事業に見られる「クオリティ・オブ・ヒューマンライフ」の向上にあるため、ここには、新しい資 本主義の人的資本による社会の活性化と通底する思想と目的がある。   ところで、今
                           

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