第13回 口座振替・口座振込による家賃の支払
2025年10月14日
石川広紀
（いしかわ・ひろき 税理士・本誌編集委員）
Q 当法人は、事務所を賃借し、口座振替により家賃を支払っています。不動産賃貸契約書は作成していますが、請求書や領収書の交付は受けておらず、家賃支払の記録としては、銀行の通帳に口座振替の記録が残るだけです。このような契約書の締結後に口座振替等により代金を支払い、請求書や領収書の交付を受けない取引の場合、請求書等の保存要件を満たす方法はありますか。 A 適格請求書として必要な事項が記載された契約書（課税資産の譲渡等を行った年月日を除く）と、取引年月日がわかる通帳を併せて保存することにより、仕入税額控除の要件を満たすこととなります。 （いしかわ・ひろき 税理士・本誌編集委員）
■契約書と他の書類を組み合わせる対応
通常、契約書に基づき代金決済が行われ、取引
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