公益・一般法人オンライン

　一般財団法人本願寺文化興隆財団（理事長：大谷暢順氏）が大阪高等裁判所の判決を不服とし、宗教法人真宗大谷派（宗務総長：里雄康意氏）を相手に争われていた裁判において、最高裁は12月８日、本願寺文化興隆財団の主張を認める判決を下した。以下に、渋谷幸夫氏（全国公益法人協会特別顧問）による当該判決に関する解説と判決文を掲載する（編集部）。

移行時における同一性を失わせるような根本的事項の定款変更も許容

全国公益法人協会特別顧問　渋谷幸夫
　旧民法の規定に基づく財団法人の寄附行為の変更については、当該法人の同一性を失わせるような根本的事項の改正はできないと一般的に解されていた。
　特例財団法人が整備法45条の一般財団法人への認可申請に添付する「定款の変更の案」（整備法120条２項