第7回 身元保証書
2024年04月14日
小島 信一
(こじま・しんいち 特定社会保険労務士) 職員を採用する際、職員から徴収する書類に「身元保証書」がある。この書類は、採用した職員が万が一、法人に損害を与えた場合、その損額を身元保証人に求める、という趣旨の契約書となっている。身元保証契約とはどういうものか、その内容についてみていく。
(こじま・しんいち 特定社会保険労務士) 職員を採用する際、職員から徴収する書類に「身元保証書」がある。この書類は、採用した職員が万が一、法人に損害を与えた場合、その損額を身元保証人に求める、という趣旨の契約書となっている。身元保証契約とはどういうものか、その内容についてみていく。
1 身元保証契約とは
身元保証契約とは、採用に際して、職員が法人に損害を与えた場合の賠償義務を確保する目的で締結される保証契約のことである。一般的な保証契約と異なり、有効期間、通知義務、保証される賠償額の決定方法、保証限度額の定めなど留意すべき点がある。なお、保証人には、両親をはじめとする親族のほか、親族以外の友人や知人等の成人を求めることもある。また、複数の保証人をたてることもある。 <この記事は有料会員限定です。