【論壇】評価者の力量とリーダー

川野祐二
(かわの・ゆうじ (下関市立大学教授)
トヨタ財団研究員、千里金蘭大学講師等を経て現職。非営利法人研究学会会員。編著として『新通史 日本の科学技術』第3巻(原書房、2011年)、『ボランティア・NPOの組織論』(学陽書房、2004年)など。 倒産や不祥事が起きるたびに、経営者の責任が問われる。しかし、経営者を選んだ者や、長らく評価する立場にあった者の責任はどうなっているのか。長期的に見て大切なのは「経営」よりも、むしろ経営者の「人選」と経営に対する「評価の健全さ」かもしれない。
 固定化された評価基準を長年強く要求されたら、経営者は、その評価を最大にするべく既存の基準に沿った行動を取るようになる。だが、気になるのは、評価基準やルールが誤ったとき、もしくは時代にそぐわなくなったときにも、同じ行動を取り続けてしまうことである。それはある
                           

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