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　2015年の通関統計速報が公表され、貿易赤字は14年比10.0兆円減少し、2.8兆円まで縮小した。原油価格の下落が効いているためとの報道があるが、実際のところ、鉱物性燃料収支は9.2兆円改善して17兆円弱の赤字と、震災直前の2010年の水準に近づきつつある。今回は、主要商品別の収支を概観し、今後の貿易収支の基調を予想してみる。
　通関統計速報での商品別の収支を本欄で従来使用してきた６分類で見てみた。すなわち、自動車・同部分品（15年輸出総額に占めるシェア20.5％、輸入総額に占めるシェア2.6％）、電子部品等を含む電気機器（15年輸出総額に占めるシェア19.7％、輸入総額に占めるシェア18.4％）、一般機械（同17.0％、5.9％〔電算機類は一般機械から電機に組替え〕）、化学製品（同