【論壇】「先例主義」を見直そう!

熊谷則一
(くまがい・のりかず 弁護士)
昭和63年3月に東京大学法学部卒業後、建設省(当時)勤務を経て、平成6年4月から弁護士。平成19年12月に涼風法律事務所設立。著書に『公益・一般社団法人の社員総会Q&A』、『公益・一般財団法人の評議員会 Q&A』『逐条解説 一般社団・財団法人法』(全国公益法人協会)など。 本稿が掲載されるころには多くの法人で、既に昨年度の決算に係る定時社員総会・定時評議員会が終了したか、または正に招集通知を発送したところであろう。定時社員総会・定時評議員会は法人にとって最大のイベントでもあるので、事務局は毎年、多大な労力をかけて準備をしていることだろう。ただ、昨今の法人運営の状況は、「事務局の心、理事・監事知らず」になっているのではないかと思われる節がある。
 株式会社とは異なり、公益・一般法人の場合は、理事
                           

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