「統合経営」研究にむけて

柴健次
(しば・けんじ 関西大学会計専門職大学院教授)
 
関西大学会計専門職大学院教授。博士(商学)。企業会計、政府会計、会計教育を主に研究。日本会計研究学会理事、日本ディスクロージャー研究学会名誉会長、日本会計教育学会元会長、JAGA(政府会計学会)前会長など会計関連諸学会に所属。(公社)非営利法人研究学会常任理事。非営利組織に存在価値と存続能力の統合力を求める。統合報告書の流行
 営利企業では統合報告書が流行している。従来、企業内容は財務諸表が主媒体を担ってきた。しかし問題は、非財務情報に欠けるため、企業内容が十分に伝わらないことである。今日、その打開として、財務情報と非財務情報の双方を含む情報開示の方法が模索されている。
 非営利法人においても、大学や社会福祉法人が統合報告書を作成するようになってきた。しかし、統合報告書の何たる
                           

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