シフト制で働く非正規職員の労務管理
~労使トラブルを予防するための留意点~

小岩広宣
(こいわ・ひろのり 特定社会保険労務士・特定行政書士)
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    • 労務解説
  •  対象法人格 
    • 公益法人・一般法人
  •  対象職位 
    • 管理職・職員
目  次

Ⅰ はじめに

 公益・一般法人には、シフトによって勤務するアルバイトやパートタイム労働者の方々が多数在籍しています。コロナ禍においては、多くのパート・アルバイトが稼働時間の減少や休業、雇い止めや解雇などの影響を受けました。一般的に、勤務日がコロナ禍の影響で休業になった場合には、雇用調整助成金や緊急雇用安定助成金がセイフティーネットの役割を果たしますが、多くの非正規労働者はその網からこぼれてしまいました。
 このような実態は、法律・制度として定められたルールと、現場における認識・慣例との間に乖離が生じていることに起因するものと考えられます。そこで本稿では、シフト制をめぐるコンプライアンス上の問題点や、パート・アルバイト職員との労使トラブルを予防す
                           

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