【声に出して読みたいガイドライン】第6回:公益目的事業比率について

出口正之
(国立民族学博物館教授・元内閣府公益認定等委員会委員)
 「公益目的事業は黒字を出してはいけません」というような奇妙なメッセージをはじめとして、誤解も交じって公益法人制度は使いにくいものという主張が世間に流れています。とりわけ、ガイドラインは規制の象徴と捉えられているのではないでしょうか。しかし、ガイドラインは実際には「民間の公益の増進」に資するために、限度いっぱいに法人サイドに立ってつくられたものです。筆者自身がガイドライン作成に直接関わり、かつ、現在比較的自由な立場にある人間のひとりの責任として、本連載はガイドラインを「法人運営を柔軟にするという視点からのみ」大胆に採り出し、議事録等を参照しながら、優しく解説することを行っております。そのことによって、「民間の公益の増進」のために少しでも資することを目指しています。
 今回は財務3基準のうち、認
                           

この記事は有料会員限定です。

Copy Protected by Tech Tips's CopyProtect Wordpress Blogs.