【非営利組織のファンドレイジング戦略】第9回 非営利組織固有の資金源ポートフォリオ

堀田和宏
(近畿大学名誉教授) 

 前回では、寄附金は非営利組織の多様な資金源のなかで重要で基本的な資金源であるとはいえ、多様な資金源のひとつにすぎないことを理解した。非営利組織の財務構造の特性は、一般の寄附金、政府資金、財団・会社等の助成金・寄附金、会員の会費および組織の事業収益や投資配当など、その資金源の多様性にあり、したがって、非営利組織の財務の安定性と健全性は多様な資金源のなんらかの適正な組合せによって決まることである。
 そこで、寄附金のために組織を運営するのでないかぎり、寄附金を獲得する戦略(ファンドレイジング戦略)は資金源ポートフォリオ戦略のなかに位置付けられて展開されるべきである。訴求力のある募金キャンペーン(マーケティング戦略)を展開して、できるだけ寄附金が多く集まればすべてがうまくゆくのではない。フ

この記事はシェアコモン200利用法人限定です。

利用法人の方は、下記からログインしてください。
シェアコモン200のサービスについて、詳しく知りたい・登録したい方はお問合せください。

ログイン

無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。

  1. 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
  2. よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!
無料登録はこちら