【特集】『社会的・環境的成果の見える化』と非営利法人のマネジメント

落合千華
(おちあい・ちか ケイスリー株式会社COO兼取締役)

現代社会は限られた資源をより効率的・効果的に使うことを求めており、非営利組織においてもその流れが迫ってきている。非営利組織における成果とは何だろうか。今後、職員はどのように活動することが望まれるのか――。

はじめに

 マネジメントの父といわれるP・F・ドラッカー氏も非営利組織における成果の可視化の重要性について言及しており、その名著『非営利組織の経営』の中で「成果は、企業よりも非営利組織において大きな意味をもつ。しかも、成果は企業よりも非営利組織においてこそ把握と測定が難しい。」と述べている(注1)。本書の中でドラッカー氏は重ねて、成果を組織運営において中心に据えることの重要性、長期の目標と短期の目標のバランスの重要性につ
                           

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