【公益NEWS拡大鏡】日本相撲協会暴行事件から考える公益法人としての内部統制

三木秀夫
(弁護士)

 

□日本経済新聞 平成29年11月20日朝刊
『白鵬への態度に激高か 注意中、貴ノ岩がスマホ 日馬富士』

 先般、横綱日馬富士が鳥取での巡業中に、酒席で同じモンゴル出身の幕内貴ノ岩(貴乃花部屋)を殴り頭にけがをさせていたことが判明した。日馬富士は責任を取って引退したが、鳥取県警は捜査を進め、傷害容疑で日馬富士を鳥取地検へ書類送検した。
 この件で、公益財団法人日本相撲協会(以下「相撲協会」という。)は、初動が遅れ、本原稿執筆時点でも真実がなお明確になっておらず、相撲協会としてのガバナンスの弱さが浮き彫りになっている。
 相撲協会は、過去にも所属力士による暴力問題が相次ぎ、賭博や八百長相撲など多くの不祥事を起こしてきた。なぜこうも不祥事が続くのか、そうした事件
                           

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