【非営利組織のファンドレイジング戦略】第17回 個別化戦略としての優先順位戦略(その1)
2018年08月24日
堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
はじめに
これまで、寄附者との「関係づくり」こそファンドレイジング戦略の要諦であると論じてきた。そのような特に欧米で唱道されてきた寄附者関係づくりを基礎とするファンドレイジング戦略は、寄附者の新市場を開拓するとか開発することもさることながら、現市場にいる寄附者との強く深い関係をつくり、その関係を長く維持することに重心を移し、さらにこの寄附者の満足を高めて組織への寄附者ロイヤルティを高めることに焦点がある。このような戦略に移行する背景には、いろいろな理由が想定されるが、寄附市場が飽和状態になることやそれに伴い組織がファンドレイジング投資を抑制することが考えられる。ただ、わが国では、今こそ寄附文化が花咲く醸成期であるとさ
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