第15回 非営利組織の特性(その11)

堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)

(承前)
 第4章 非営利組織の行動 

4 組織行動に影響する内外の情況諸要因

 前回では、非営利組織の行動は「非営利」であるがゆえに営利企業のそれとは異なり、それが供給する財・サービスは質量ともに優れており、さらにプラスの外部効果(自分の利益にならない社会的効果)をもたらすという側面があると同時に、反面において個別組織としては需要に対する反応性や経営の効率性が劣り、さらに非金銭的で恣意的な選好をするというマイナスの側面があると指摘した。
 しかし、こうした非営利組織の行動のいわば功罪は制度形態の違いから生じるとはいえ、より多くは内外の情況によって影響を受けて現れる。1980年以降、制度形態の違いによる組織行動の違いを規定するものとして、とくに組織の内外

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