電子帳簿保存法とインボイス制度への備え
2022年09月09日
笠田朋宏
（かさだ・ともひろ 公認会計士・税理士）
（かさだ・ともひろ 公認会計士・税理士）
はじめに
近年、パンデミックをもたらした新型コロナウイルス。これが直接原因とは言わないが、社団法人・財団法人でもコロナ禍における職員のテレワークが常態化しつつあるように思われる。そこでは、紙媒体を中心とするアナログ業務にとって代わり、業務のデジタル化が前提となっており、特に経理業務についても、デジタル化の波が押し寄せてきている。本稿ではまず、経理業務に密接に関わる電子帳簿保存法改正とインボイス制度の基本的なポイントに触れ、それらに備えるべく、経理業務のデジタル化について述べていくこととする。なお、本文中で注意すべき用語はゴシックとした。
Ⅰ 電子帳簿保存法の改正
1 法改正のポイント
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